このブログ、ついに海外編に突入!
世界のエコビレッジに訪れる上で欠かせないものといえば「英語力」。
僕が一番苦手とする分野だが、現地人と最低限のコミュニケーションをとることができれば、学びもより深まることは目に見えている。
「そうだ 京都、行こう!」のノリばりに「そうだ 留学、しよう!」と決めて調べていると、どうやらフィリピンが良いらしい。良いらしいというのは、国柄・価格・環境の3点においてネット上で高評価を示していたからだ。
そこで、フィリピンにしぼって探すと“旅人たちの英会話スクール”という、旅に特化した留学先があることを知った。
「CROSS×ROAD」
その名も「CROSS×ROAD」生徒満足度No.1 !世界で1番アットホームな英会話スクール。ここは世界一周者によって作られた学校。同時にグレートジャーニーを夢見る僕にとって、旅についての情報は喉から手が出るほど欲しかった。
ということで、そこで1ヶ月間留学をすることを決める。今思えば、僕にとっては1年でも足らないくらいの「英語」の難しさに直面したわけだが、ある程度のリスニング力と、英語で話すことへの抵抗感払拭という2つが、僕が1ヶ月で習得できたことかな。
もちろんスピーキング力は大切だが、日本人の多くが感じていると思う“英語で話すことへの抵抗感”を、まず払拭することが1番大事だったと留学を終えた今思う。
留学期間
CROSS×ROADでは、短い人で1週間、長い人で半年くらいの留学期間を選択していた。なかでも1ヶ月〜3ヶ月の人が多かった印象がある。
留学期間としては長くはなく、そこでの英語力UP はもちろんのこと、これから英語を学ぶきっかけ作り、そして一番は旅を終えた人やこれから旅に出る人たちのつながりの場所としての価値を高めていた。
部屋と立地
僕が滞在した部屋は4人部屋のドミトリー。その部屋にはエアコンもあるし、1人に1台の扇風機付き。ベッドがダブルベッドくらいの広さがあり、寝返り2回転半しても転げ落ちることはない。
施設は高級住宅街の中にあり、そこのコミュニティで使用できる運動スペース(バスケットコート)や広いプールもある。
CROSS×ROADの食事がうまい!
スタッフのしおりさんが、CROSS×ROAD飯を紹介しているインスタがあるのでぜひみてほしい。
https://www.instagram.com/cr0ssxr0ad/
日本人に合った味付けをしてくれているし、フィリピンに来て肉じゃがや酢の物を食べられるとは思っていなかった。
知り合った別の留学先の人は、その学校のご飯が美味しくなくて皆外食しているとも言っていた。
「世界で1番アットホームな英会話スクール」
CROSS×ROADのキャッチコピー「世界で1番アットホームな英会話スクール」にもあるように、学校は小規模(生徒数30人弱)のため本当にアットホームで居心地がよく、ここを選んで良かったと心から思っている。
どうしても、他の留学先との違いを教えてという人には、(僕が滞在していた時の)CROSS×ROADの生徒はみな日本人だったということかな。近くのカフェで知り合った台湾人は、「私の留学先には6か国くらいの人たちがいるわ」と言っていた。
結局、自分次第
生徒がみな日本人ということで、授業以外の会話は必然的に日本語になる。このブログを読んでいる人で、私はバリバリのガチガチで英語のスキルのみを高めたいですと考えている人は、別の留学先を選んだ方がいいかもしれない。
…と思っていたのだが、今考えてみるとこれも自分次第で、校内の日常会話を英語で話そうと思えばできることだし、フィリピン人の先生たちは休み時間も教室でくつろいでいるので、望めば好きなだけコミュニケーションが取れる。
ついでにお国柄なのか、フィリピン人は非常に明るく話好きだ。日本の文化にも非常に興味を持っている。そして、生徒同士で話していたのは、CROSS×ROADの先生は質が高いということ。何をもって質が高いとなるかというと、僕は「人間力」と答えるだろう。
Bianca
担当になったBiancaという先生は、英語を通して僕の根本となる気質や性格を指摘してきた。
また、「私はこの記事についてこう考える。あなたは?」「チョコレートとSEX、どちらを選ぶ?」などと単純には答えられない人生に及ぶ話などをして、先生というより1人の対等な人間としてコミュニケーションを取ってくれた。
留学先での1コマ2時間授業の中で、1時間半雑談した時もあるくらい、そのやり取りは充実していた。実はそのBiancaが僕と同い年であったというのは、1番の衝撃であった。
後からわかったことだが、授業中はもちろん教科書があるのだが、1度もそれを開かずに授業が終わるということは人によってよくあるとのこと。
それは生徒と先生の信頼関係があってのことで、生徒同士でも雑談が一番の学びになるという話も出ていたくらいだ。
「Practice!Practice!Practice!」
これは、Biancaがよく言っていた言葉だ。
このpracticeのニュアンスが、日本と少々異なるのかなと思った。
ビアンカは、部屋で勉強なんてしてないで外に出なさい!とよく言っていたからだ。日本だと「練習」というと個人での自主練を想像させる。
もちろん予習復習は大事なのだが、それよりも外に出て現地の人とコミュニケーションをとることが最大の練習(学び)になるということだ。
Biancaは「Akiはいつも外に出ていろんな人に話しかけている。あなたも見習いなさい!」と、同じ生徒だったAkiちゃんのことを話しながら、僕を外へ外へと放り出してくれた。
今も旅をしているのだが、その積極性のおかげで一歩一歩だが英語でのコミュニケーションに進歩を感じている。僕の場合はカタツムリくらいかもしれないが、それでも昨日よりは進んでいる。と、願いたい…。
ワークショップ
ここCROSS×ROADでは、多くのワークショップが開催されている。学校の日本人スタッフだけでなく、その多くが生徒さん主催によるワークショップなのだ。
日本語によるワークショップなので、セブにいるということを忘れてしまうが、どれもが魅力的なワークショップであった。
例えば、同じ時期にたまたま入学していた世界一周学校校長の中村雅人くんの講演会や、レザークラフト、ヒップホップダンス、英語で映画鑑賞、週1で行なわれているヨガなど…。
僕が卒業してからも、近くの公園でスタッフさんや生徒さんが様々なパフォーマンスをするCROSS×ROAD祭りなども開かれるくらい、やりたいことや楽しいことを通して英語を学んでいた。
自分の強み
自分の強みを生かすことで、英語との距離が縮まった。どういうことかというと、僕は、似顔絵が得意だったので、授業が終わった後や週末に、近くのモールや公園に出向き、無料で似顔絵を描くという遊びをしていた。BiancaとAkiちゃんのおかげだ。
自ら「あなたの似顔絵を描いてもいいですか?」と尋ねることもあるが、話しかけなくとも興味を持ってくれた人が自然と話しかけてくれることの方が多い。そこでのコミュニケーションが、僕に度胸と英語のスキルアップを与えてくれた。
ヤッシーさん
そんな中、僕はCROSS×ROADインターンのヤッシーさんと仲良くなった。同い年ということもあってか話しも合う。
ヤッシーさんはみんなから好かれていた。下ネタを話すのに好かれているなんて、よほどの人たらしである。本当に優しくて懐が深くて面白くて時々真面目で冗談を言って皆を笑わせていた。
インターンをしていたヤッシーさんから、たくさんの情報を教えてもらった。美味しいカレー屋さん、ローカルフード店、オススメの島、オススメの本、周辺でのイベント、旅の情報(インドアライバルVISAの取り方)など本当にお世話になった。
何よりも僕の夢に共感してくれた。それが嬉しかった。また必ず会いたいと思う、そんな人であった。
そして、そんなヤッシーさんオススメのカオハガン島という島に1人で1泊2日した経験が鳥肌モノであったので、カオハガン島編は別の機会にまとめたいと思う。
7500を超える島々
CROSS×ROADがあるフィリピンには、多くの美しい島々が存在する。その数は7500を超えるとのこと。
週末になると生徒同士で集い、皆で島を満喫するリフレッシュDayが魅力の1つでもあった。スミロン島やカオハガン島、有志8人と一緒にセブ島のオスロブというジンベエザメと泳ぐことができるスポットにも行ってきた。
サメと泳ぐなんて最初で最後だあろうなぁと思いながら、食べ物欲しさに人が簡単に飲み込めるほどの口を開け、ジュゥポッと独特の音を立ててプランクトンを飲み込むサメを水中から眺めていた。
大通りから、1本奥に入ってみれば
セブという観光地であっても、このような環境下で生活をしている現地民がいる。墓場付近では、墓石に供える花を抱えた小学生くらいの子どもたちが訪れた人たちを囲んでいた。
映像や写真だけでしか見たことがなかった目の前の光景に、僕はほんの数分間そこにたたずむことしかできなかった。
気がつくと、隣には吸い込まれるような大きな瞳で見つめる5歳くらいの子どもと、地面を這いつくばる生まれたばかりの猫の赤ちゃんの泣き声だけが響いていた。
学校を突撃訪問
担当の先生からの情報で、娘さんが通っている学校が今なら見学できるとのこと。さっそく空き時間を利用して幼稚園から15歳くらいまでの生徒が通っている学校に突撃訪問した。
「ちょっと見ていい?」と言うと、すんなりOK。ちょうどこの時期は、夏休み期間で保護者や職員が内装を掃除したり、新しく造られた校舎に物を引越ししている最中だった。
ロウソクを持って新設された場所を周り、清めの儀式のようなものにも参加させてもらった。
驚いたのが、日本でいう小学校1年生が1クラス60人で、その人数を教師1人で担任しているということ。おそらく、その教室は毎回カオス化していることが想像できる。
そのような環境では、子どもたちを画一的に指示しながら授業をしなくて成り立たないだろうなぁと感じた。見たのはほんの一部だが、先生たちの苦労とフィリピンの教育の現状を知る。
トランスジェンダー
セブの町中にはゲイが多かった。
多かったというよりも、それをオープンにできる環境がセブにはあったということだと思う。CROSS×ROADにもゲイの先生はいたし、周囲もそれを普通に受け入れていた。
正直、トランスジェンダーについて深く考えたことがなかったが、その先生は生徒からも人気であったし面白かったし楽しそうであったし、何よりも人として魅力的であった。
同時に、年齢や見た目に惑わされず、人間性で語り合う経験が日本には少ないようにも感じた。島国とか気質とかが関連しているのだろうか。とにかく、自分をオープンにしている人は魅力的だ。
お金持ち気分
フィリピンはとにかく物価が安い!
パン1個5ペソ(約10円)。安すぎる。
トライシクル。1つの通りであれば7ペソ(約14円)。安すぎる。
マッサージ。1時間300ペソ(約600円)。安すぎる。
などなど、日本では考えられない料金設定。 マッサージは受けなかったが、体験した人は「気づいたら爆睡していたくらい気持ち良かった」と言っていた。なので、セブ滞在中は少しだけお金持ち気分を味わうことができるのだ。
バロッドに挑戦
フィリピンフードといえば…に必ず出てくるのが「レチョン」と「バロッド」。
レチョンというのは、豚の丸焼きのことで、店先でそれをさばいている光景が町のいたるところで見られた。そして「バロッド」というのはアヒルの有精卵をゆでたもので、殻の中には孵化直前のアヒルの子が入っている。(写真掲載は自粛…)
看板も掲げず、道端で発砲スティロールBOXの上に座っていたバロット売り。怪しさMAXでもあったが、バロットちょ〜だいと購入してみる。
僕「これ、どうやって食べるの?」
バロット売り「知らないのか?この丸のところをこうやってするのさ!」
そういって卵に書かれた○マーク部分をノールックで後ろの壁にぶつけたのだ。
僕「・・・」
いい感じに割れた卵の殻部分からは、汁がしたたり落ちている。僕は、そのノールックバロッドをガン見しながらおそるおそる食べたというわけだ。
バロッドは現地の人であっても好き嫌いが分かれるというのは、検索して写真を見てもらえばすぐにわかると思う。
肝心の味はというと、匂いは普通のゆで卵で、茶碗蒸しのような出汁と黄身のタンパクさにトロトロコリコリという食感が加わった感じ。1個20ペソ(約40円)で食べられるので、ぜひフィリピンの思い出に!
CROSS×ROADの卒業式が感動する
他の留学先は知らないのだが、おそらくアットホームだからこそできるCROSS×ROADの卒業式が、毎回感動する。
スタッフさんが卒業するひとりひとりに向けてメッセージを考え、賞状授与とともに読み上げてくれるのだ。
その内容がなんとも言えないくらい寄り添った感じで、その(卒業する)人とコミュニケーションをとっているからこその内容だと感じることができた。
毎週行われている卒業式。規模は大きくないといってもひとりひとりを思いながら毎回考える大変さは容易に想像できる。
そして、最後に皆で歌う「世界をまworld」が、その感動に拍車をかける。何度も鳥肌が立った。もちろん、バロッドを食べた時よりもね!
最後に…
僕にとって、初めての海外長期滞在がこのフィリピンであった。
人は優しいし、物価は安いし、現地フードも美味しいし、本当に楽しいこと尽くしの滞在だった。多くの人が留学先にこのフィリピンを選ぶ理由がこれでもかというほど感じた。
CROSS×ROAD滞在中、主に旅中であったが会った時には必ず声をかけてくれた大輔さん、インド好きで甘え上手なまゆみさん、お話好きでいつも笑顔のしおりさん、クールで人想いで多才なあやかさん、親身でおもしろポジティブなやっしーさん、冷静で真摯なおすぎさん、どんな相談にも全力で応えてくれる建太さん、ブログのあれこれ教えてくれたいい人すぎる壮馬さん。みんな個性的で本当に楽しかったです!
一期一会を大切にしているスタッフであふれていた英会話スクール、CROSS×ROAD。
素敵な留学体験をありがとうございました!!
GANNBAREYO!!!